
うつ病の種類、マタニティーブルーと産後うつ病とは、どんな特徴・症状がある病気?
出産は、夫婦にとってビッグイベントですね。
苦労も多いですが、家族が増えることで幸せを感じることができます。
しかし出産をきっかけにマタニティーブルーといううつ病様の症状に陥ってしまうことがあります。
一般では、マタニティーブルーは産後うつ病と混同されますが、実はこの2つは症状が異なるものなのです。
マタニティーブルーの特徴と症状とは?
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マタニティーブルーの特徴
出産後すぐから2週間後にかけて発症するものをマタニティーブルーと呼んでいます。
ホルモンバランスが乱れることによって起こりますが、10日から2週間もすれば少しずつ体の状態と気持ちが安定してきます。
とにかく、ゆっくり体を休めることが先決です。
マタニティーブルーの症状
マタニティーブルーの症状では、代表的な物は以下のようなものになります。
・理由もなく悲しい気持ちになる
・涙もろくなり、些細な事で涙を流す
・将来に対して不安な気持ちが表れる
・育児や生活に対して意欲が湧いてこない
・不安感から不眠になる
2週間程度で症状は和らぎますが、家族のちょっとした言動が気になったり、自分が赤ちゃんを育てていけるのかという不安に駆られたりと産後の女性は非常にデリケートになっています。
気分が落ち込んでいる間は、パートナーはもちろん互いの両親など周囲にサポートしてもらうようにしましょう。
産後うつ病の特徴と症状とは?
産後うつ病の特徴
産後2~3週間後から3カ月の間に育児ストレスから発症するケースが多い症状です。
マタニティーブルーのように時間が経っても症状が和らぐといったことはありません。
抑うつ症状がみられるため、治療が必要な病気になります。
産後うつ病の症状
産後うつ病の症状では、代表的な物は以下のようなものになります。
・不安感を覚える
・イライラする気持ちが高まる
・子供がちゃんと眠っているのに、自分は眠れない
・食欲がわかない、または気晴らしに暴食してしまう
・育児や生活の小さな失敗で罪悪感を感じ、自分を責めてしまう
・出産前に好きだった趣味を楽しむことができない
・生きている意味を見いだせない
・育児や家事、身だしなみなどをする意欲がわかない
産後うつ病の症状は、大うつ病性障害と同じような症状です。
子供の泣き声にイライラしたり、子供の成長や発達を必要以上に心配したりなどの抑うつ症状が育児に関した部分で表れてきます。
症状としては、うつ病と似たような症状なのですが、赤ちゃんへの影響を考慮してうつ病の治療に使用する抗うつ剤はあまり使用しません。
マタニティーブルーと産後うつ病のまとめ
マタニティーブルーと産後うつ病の違いと特徴・症状についてご紹介しました。
マタニティーブルーは産後すぐから2週間程度で発症しますが、時間の経過とともに症状が緩和されます。
周りのサポートがきちんとしていれば、乗り越えることは難しくないでしょう。
しかし、産後うつ病は時間が経つほどに、一般的なうつ病と同様に症状が悪化していきます。
気づかずに放置しておけば、幼児虐待や親子心中といった最悪の事態にもなりかねません!
パートナーや周囲の人達は、注意深く接して産後うつ病の症状に気づいたら早めに医師に相談しましょう。