うつ病休職者の復職タイミングは?あなたは焦ってないですか?

ここ最近の急激な景気悪化により、雇用情勢が極端に厳しいものになってきています。

うつ病で休職中のあなたの職場も、きっと厳しい人員の中で仕事をしていたと思います。

ですから、うつ病で休職している方には、強く焦りを生じさせることになってきている傾向があるようです。

 

あなたは焦っているのか?

うつ病で休職するような状態だと、当初はどうにも動けないくらい無気力だと思います。

とにかく、最初は休養に専念する気持ちでいましょう。

しかし、3ヵ月から半年ほど休養をしていると、抑うつ気分・意欲減退・疲労感・睡眠障害などの自覚症状が軽くなってきている人もいるでしょう。

そうなってくると通院間隔も、毎週だったものが隔週で済むようになっているなど、回復を実感できるでしょう。

ですので、そろそろ復職してもいいのでは?と考える人もいると思います。

しかし、あなたが思い切って主治医に復職への気持ちを話してみるたところ・・・

「まだ復職のことを考えるのは早いと思います。

会社のことを今は考えずに、もうしばらく自宅療養を続けた方がいいと思いますよ」

と、主治医からこんな答えが返ってきたことはありませんか?

しかし、復職を相談するくらいですから、あなたは出社できる自信もあるし、これ以上家でゴロゴロしている方がかえってストレスだ!と考えているかもしれません。

あなたは復職を焦っているつもりなんかないのですから、いったいあとどれくらい休養すればいいのか?と疑問に思うことでしょう。

 

「焦り」という説明では伝わりきらない

復職の時期をどう見極めるかということは、医師側の見立てとアナタの気持ちとが食い違いを生じやすいです。

ですから、治療の流れの中でも見極めが難しいポイントです。

主治医の診察の中で、「焦り」というキーワードで「復職が時期尚早であること」を説明されるのが、一般的にも多いのではないかと思われます。

今はまだ焦っている感じがするので、その焦りがなくなったらと言われるかもしれません。

しかし、主治医からは「焦り」に見える状態であっても、あなたが自覚していないことも多いのです。

患者であるアナタにしてみれば、身に覚えのない「焦り」があると指摘されたようなものです。

ですので、せっかくの復職したいという意欲をそがれたとさえ感じてしまうかもしれません。

そこで、医師も患者さんも一致できるような状態の見極め方が必要になってくるわけです。

 

本当に復職が可能な状態とは?

では、本当に復職が可能な状態とは、一体どんなものなのか?

うつ病とは、「頭」の支配下に「心」と「身体」がストライキを起こしたような状態です。

ですから、「頭」からの指令に対しては、拒否反応を示してしまいます。

そのため、「頭」で考えて復職を試みても、「心」と「身体」が回復していない状態では長続きしないことが多く、再び休まざるを得なくなるリスクが高いのです。

ぶっちゃけて言ってしまえば、人間は義務を伴う仕事を決して自発的に「したい」とは思わない生き物であるはずです。

そもそも、朝から晩まで下手をすれば日付が変わるまで、休憩もろくに取れずに休日も返上で働く・・・

こんなこと、好き好んで積極的にしたいなんて思わないはずです。

自分も、そんな生活は全くもって嫌ですね。

やる気なんか、出ようはずもありませんよ!

しかし現代社会では、仕事は初めから当然「すべき」ものだと教育され、むしろ積極的に「したい」と思い込むことが良しとされるまでに「社会化」されています。

そう思えない人、考えない人は怠け者、不道徳な「悪」といったイメージを当たり前のように押し付けてきます。

しかしながら、それは私たちの「頭」に小さい頃から教育としてなされたものです。

自然の摂理を失わない「心」や「身体」は決してそれに従うことはできません。

この、「頭」からの余計な指令がでない状態が、いわば「真の休息」と言えます。

そうなれば、「仕事になんて、本当は行きたくない」という自分に正直な感情が湧き上がってくるのは当然なのですよ。

「真の休息」に至ると、心地良かった「休む日々」「好きに遊ぶ日々」が、何か物足りない「退屈なもの」に感じられるような変化が現れます。

社会と関わって、自分をその中で生かしたいという欲求が、自然に「心」から湧き上がってくるようになるのです。

本人にも周囲の人間にもはっきりと感じ取れるくらいの変化なので、この状態になれば不安を抱くことなく復職することが出来ると思います。

 

うつ病休職者の復職タイミングは?あなたは焦ってないですか?まとめ

極論というか、事情さえ許せば人間というものは義務を伴う仕事を決して自発的に「したい」とは思わない生き物のはずです。

自分は、はっきり言ってそうです!

仕事に、やりがいとか生きがいなんか感じないので、やらなくて済むならやりたくないです。

しかし、現代社会において仕事をせずに生きていくことなど大半の人が現実的ではないでしょう。

それに、みんな働かなければ世の中が成り立たないですから、仕事は初めから当然「すべき」ものだと教化され、「したい」とさえ思い込むまでに「社会化」されてしまっています。

しかし、いくら「頭」に対して教育されても、自然の摂理を失わない「心」や「身体」は決してそれに染まってはいません。

「真の休息」状態にいたった際に、「仕事になんて、本当は行きたくない」という正直な気持ちが表れてくるのは当然なのです。

ですから、どうぞ自分に正直な気持ちに耳を傾けて、受け止めて頂きたいと思います。