うつ病の克服・完治までの治療期間はどのくらい?

うつ病になってしまって、治療を続けているけれど本当に治るの?、

一体、いつまで治療を続ければいいのだろう・・・。

と、不安になる方もいると思います。

うつ病の治療って、実際どれくらいの期間かかるものなのでしょうか?

 

 

うつ病は克服・完治するのか?

be2df5fec6503f0b70a62570ad734b4a_s画像出展:http://www.photo-ac.com/

うつ病や統合失調症などの精神疾患が、ある程度の段階まで回復することを「完治」ではなく、「寛解」と呼びます。

精神疾患の場合では、完全に治っているように見えても、再発する可能性があるという意味合いで、「寛解」といった呼び方をされるのです。

一般的な疾患である、風邪やウイルス性の病気などでは、その原因が無くなれば「完治」と判断できるわけです。

しかし、精神疾患の場合は治ったとする状態の明確な線引が出来ないので、ほぼ良くなった回復状態をもって「寛解」と呼ぶのです。

そして、良くなった状態を維持することは可能である「寛解」は期待できるけど、完全に再発しない「完治」という状況には持って行けないということなのです。

しかし、ほぼ「完治」に近い状態の「寛解」も存在するために、「うつ病は治る病気です」と言われるわけです。

ですが、現状ではうつ病に対しては対処療法しかなく、既存の治療法を活用しても約7割しか寛解に至りません。

 

うつ病の治療期間は?

一般的に、治療を開始すると多くは方は平均6~12週間くらいで寛解するようです。

ただし、寛解後も3ヶ月~半年は治療を継続していきます。

そして症状が安定しているようであれば、再発予防のための継続治療に移っていきます。

ですので、最終的に服薬が終了して治療完了となるには、かなり長い治療期間を要するというのが現状です。

うつ病は、地領を開始してから回復するまでに、急性期・回復期・再発予防期の3つの段階に分けられます。

 

急性期(診断~3カ月程度)

うつ病の診断を受けたら、十分な休養をとりながら適切な薬物治療を開始します。

1~3カ月ほどで症状が軽減するのが一般的ですが、半年以上かかるケースの人もいます。

急性期は、ストレスの原因から離れて休養に専念することが大切です。

 

回復期(4~6カ月以上)

回復期は、調子がよい日があると思ったら、翌日には悪化するといった、症状が波のように上下しながら一進一退を繰り返します。

こうして、徐々に回復していくのですが、調子のよい日が続いたから「もう治った!」と自分で勝手に判断して無理をしたり、薬を止めてしまうのは危険です。

症状が悪化して回復までに余計に時間がかかって結果となりますよ。

また、治療のために休職している方はある程度調子がよくなると職場復帰を焦りがちですが、以前のように働き始めるには時期尚早です。

それに、ただ復職しただけでは再発の可能性がありますので、再発防止について主治医と話し合いながら社会復帰後の過ごし方について考えておきましょう。

復職後もしばらくは就業時間を減らしたり、負担の少ない部署に配置転換してもらったりなどの配慮は必要です。

 

再発予防期(薬物治療1~2年)

この時期になると、症状が安定していると思いますし、社会復帰出来ている方もいるでしょう。

しかし、うつ病は再発しやすいという特徴があります。

ですので、回復期を過ぎても1~2年間は薬物治療を継続して、再発を予防しながら調子のいい状態を維持する必要があります。

勝手に薬を飲むのを止めてしまうのは禁物ですが、飲み忘れにも注意が必要です。

また、症状が随分と安定しているからと自己判断で薬を飲むのを止めてしまったり薬の量を減らしてしまったりしてはいけませんよ。

急に断薬すると、めまいやふらつき、吐き気、嘔吐、倦怠感などの症状が表れる可能性があります。

ですから薬を止める際には、かならず主治医の指示に従ってください。

 

 

うつ病の克服・完治までの治療期間のまとめ

上記でみてきたのは、うつ病の典型的な経過です。

治療現場の医師としては、約7割が1年で寛解に至るという感覚で治療を行われているようです。

しかし、うつ病は完全に治るというのではなく、一度治ったかに見えて再発の可能性が残されています。

実際問題、当方は最初の診断から3年経ってますが、まだ再発予防期の薬物治療をしています。

症状も安定して結構な期間ですが、少量ですが薬を処方されていて、まだ減薬や断薬といった処まではいってないです。


ですから、治療期間、克服・寛解までの期間というのは、非常に個人差が大きいということになるんです。

ですが、今現在うつ病の治療を受け続けておられる方は、ほぼ通常に近い生活を送ることのできる「寛解」を目指して治療に励んで頂きたいと思います。