
うつ病で退職!失業保険は貰えるの?申請方法は?
うつ病患者でも失業保険をもらえます!
でも、申請方法を間違えてしまうと給付日数が全然変わってしまいます・・・
うつ病で退職した場合、失業保険の受給のために何をすればいいか紹介します。
失業保険とは?
画像出展:http://www.photo-ac.com/
会社を退職後、再就職するまでの期間、生活を支えるために一定の求職者給付を受ける「失業保険」または「雇用保険」と呼ばれる制度です。
そして、うつ病患者であっても失業保険をもらうことができます。
失業保険の受給資格
求職者給付を受給できるのは、失業の状態にあることが条件です。
失業の状態とは、
1.積極的に就職しようとする意志があること
2.いつでも就職できる能力があること
3.積極的に仕事を探しているにもかかわらず、現在職業に就いていないこと
失業保険は働こうという意欲があることが前提です。
うつ病であっても、前のような激務な職場では働けないが、働く意思はあることを正しく伝えましょう。
ただ、うつ病で退職した場合、すぐに働ける状態でないこともあるかと思います。
働けない状態だと判断されなければ、失業保険を受給できません。
しかし、退職時に傷病手当をまだ受給していないか、受給中であった場合は、傷病手当の受給が終わってから失業保険を受給できます。
この場合、受給期間の延長を申請すれば、大丈夫です。
失業保険の受給制限
原則として、懲戒解雇された場合や自己都合退職した場合は、3ヶ月の期間、失業保険はもらえません。
退職理由でもっとも多いと思われる自己都合退職の場合、失業保険をもらうまでに3ヶ月近く待たないといけないということです。
しかし、懲戒解雇や自己都合以外の理由で会社をやめた場合、一定の条件さえクリアすれば3ヶ月間も待つことなく失業保険をもらうことができます。
一定の条件というのは、
・特定受給資格者とは倒産、会社都合による解雇等による離職者
・特定理由離職者とは正当な理由により自己都合退職した離職者
以上の条件になります。
特定受給資格者は、分かりやすいと思いますが、特定理由離職者の「正当な理由」が少しわかりにくいと思います。
特定受給資格者の「正当な理由」は、簡単にいうと以下のような感じになります。
1.病気や怪我が理由で仕事を退職した
2.妊娠、出産、育児が理由で仕事を退職した
3.両親の介護が理由で仕事を退職した
4.別居生活を続けることが困難となったことが理由で仕事を退職した
5.以下の理由で通勤が不可能、または困難になったことが理由で仕事を退職した
結婚で遠くに引っ越した
保育所を利用するため
働いていた事業所が遠くに移転してしまった
遠方に引っ越しをしなければならない理由ができた
会社に通うための公共交通機関が廃止・変更されてしまった
自身、または配偶者の転勤や出向が原因で別居しなければならない状態を避けるため
6.希望退職者の募集に応じて会社をやめた
以上の理由の退職であれば、それが自己都合であっても特定理由離職者と認められれば3ヶ月の給付制限なく失業保険をもらえます。
失業保険の申請でハローワークへ出頭する際、その旨を伝えてください。
なお、病気が理由の離職ですので、医師による診断書の提出を求められることになります。
失業保険の支給時期
失業保険は退職した状況によって、いつから受給できるかが変わってきます。
会社都合による退職は、ハローワークにより認定されれば、約1週間後に振込口座に支給されます。
大体、すべての手続きを考えると約1か月後には支払われる感じです。
しかし、自分の都合で退職した場合は、「給付制限」というものが発生します。
それは、3か月間失業保険が給付されないといったものです。
実際に振込がされるのは、手続きを考えると4ヶ月間、無収入となってしまいます。
失業保険の申請方法
求職者給付のうち、失業の状態にある日について支給する手当を「基本手当」といいます。
この、基本手当の支給を受けるには、原則として4週間に1回の指定された日(失業の認定日)に、必ずアナタ自身がハローワークに行って失業状態であったことを「失業認定申告書」で申告する必要があります。
失業保険申請時に必要な書類
•雇用保険被保険者離職票(-1、2)
•本人確認、住所及び年齢を確認できる官公署の発行した写真つきのもの(運転免許証、住民基本台帳カード(写真つき)等)
•写真(たて3cm×よこ2.5cmの正面上半身のもの、かつ、3か月以内に撮影したもの)2枚
•印鑑
•本人名義の普通預金通帳(郵便局も含む)
これに加えて、障害者求人で申請する場合は精神障害者保険福祉手帳が必要となります。
うつ病でも、精神障害者保険福祉手帳は発行してもらえます。
で、ここが非常に大事です!
雇用保険の申請をする場合、一般求人で求職するか?障害者求人で求職するか?を決めなければいけません。
実は障害者求人で申請しても、一般求人にも応募できるんですよ。
そして、本人が希望すれば「うつ病」を開示せずに応募できますし、開示しても応募先が了承してくれれば応募できます。
ただ、開示したほうがアナタに対するメリットはありますが、一般求人で了承してくれる企業ばかりではないです。
障害者求人で求職の場合は、ハローワークでは基本的に開示することを薦めています。
そして、一番大事な事なんですが、障害者求人で求職した場合は給付日数が、一般求人の倍以上・・・
被保険者の期間が1年以上あれば、45歳未満で300日、45歳以上65歳未満で360日と圧倒的に長いのです!
1年近く受給できますが、一般求人だと半年も受給できません。
で、うつ病だと見た目から障害者とは区別が付かないからなのか分かりませんが、申請時にハローワークから特にこの件について説明はありません。
受給資格者のしおりに、「ご本人からの申し出が必要となります」と小さく書いてあるだけです。
なお、申請した後では給付日数の変更は効きません。
障害者求人枠で、めいっぱい給付を受けたい方は、必ず申請時に申し出てくださいね!
手続きの流れ
失業保険を受給するには、ハローワークに行き、求職の申込みを行う必要があります。
失業保険を監督する部署に行き、書類を提出します。
失業保険を受給できるか、離職した理由が会社都合か、自己都合なのかを判定し失業保険の受給内容について決定します。
その後は、雇用保険説明会がありますので、必ず出席してください!
そして、7日間は全く就職活動をせずに過ごします(7日の待期と言います)
その後、給付制限がなければ支給が始まります。
給付中に注意すべきなのは、就職活動を行うことと、認定日にハローワークに来所することです。
就職活動をしたという実績を指定回数以上行う必要があります。
とはいえ、この就職活動というと大げさに感じますが、ハローワークに行ってパソコンで求人票を閲覧しただけでも、就職活動として認定されます。
ほかに、閲覧でなくても、ハローワークで相談だけでも就職活動として認定されます。
実際に企業に履歴書を応募しなくても大丈夫なんですよ。
そして、障害者求人の場合は就職活動の指定回数も少なくなります。
だから、あまり構える必要はないですよ。
あとは認定日の指定時刻にハローワークへ来所すればいいのです。
ただ、認定日に来所しないと基本手当は支給されませんので忘れず行きましょう!
どうしても、理由があって来所できない場合は、特別な取り扱いとして認定日を変更できます。
その場合は、必ず事前にハローワークに連絡しましょう!
うつ病の失業保険まとめ
画像出展:http://www.photo-ac.com/
うつ病で退職したとなると、回復しても以前のような激務だと再発する可能性もあります。
新たな職場では、病気に対する配慮も得られないので辛い部分があるかと思います。
ですので、障害者求人で失業保険を申請して求職活動するのがよいことは説明しました。
そうすれば、あせらずに求職活動ができて、非常に助かると思います。
自分はといえば、失業保険申請時に障害者求人のメリットを知らずに一般求人で申請してしまいました。
あとで知ったときには後の祭りで、給付日数の変更もできずめっちゃショックでしたよ・・・
そんな説明なかったし、しおりに一言小さく書いてあるだけじゃん!
不親切だろ~と思いましたが、ほんとに知らないってだけで凄く損するんだな~と思いましたね。
ですので、まだ手続きが間に合う方は、是非メリットを最大限に生かして申請して欲しいと思います。
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