うつ病の種類、大うつ病性障害とは、どんな特徴・症状がある病気?

うつ病には色々な種類があります。

そのなかでも「大うつ病性障害」は、一般的なうつ病をイメージさせる病気です。


うつ病のなかでも、最も基本的な症状がある病気です。

 

 

大うつ病性障害の特徴とは?

f4752f1bee00f7f09dfeeb79b1076862_s画像出展:http://www.photo-ac.com/

大うつ病性障害は、うつ病性障害の中で最も一般的なタイプのうつ病です。

気分障害の一種であり、気分が憂うつになって落ち込んだり何事に対しても悲観的な思考になる病気です。

約15%の人が一生に一度はかかるとまで言われており、日本では中高年層に多く見られるようになった病気です。

大うつ病性障害は生活の中でストレスの高い事柄が引き金となって、発症することがあります。

大うつ病性障害の診断基準は、アメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-Ⅳに記載されています。

この診断によると「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」が重要な症状であり、最低どちらか1つが認められることが必要です。

これを満たした上で、後の7つの症状のうち5つ以上が認められると、大うつ病性障害だと診断されます。

 

大うつ病性障害の症状とは?

大うつ病性障害の症状では、以下のようなものが代表的です。

 

抑うつ状態、興味・喜びの喪失

大うつ病性障害を診断する場合、重要で基本的な症状です。

抑うつ状態は、憂うつや空虚な気分、不快感など、マイナスな感情が表れている状態です。

興味・喜びの喪失は、仕事や趣味に興味がもてなくなる、何をしても楽しめない、性的関心が希薄になるなど。

こういった症状が日中に出ることが多く、2週間以上続いている。

 

焦り・思考制止

焦りと感情の抑制は正反対の反応なのですが、大うつ病性障害ではこのどちらも表れます。

表れ方は様々ですが、ほとんど毎日症状が表れます。

焦りではじっと座っていられなかったり、髪をかきむしるといった行動がみられます。

思考制止では、考えが浮かんでこなかったり、まとまらなかったりといったことが起こります。

 

平常時では考えられない極端な思考

自分に対して無価値観や悲観的な思考、罪責感などは、普通の人でも多少は感じることはあります。

でも大うつ病性障害にかかった場合、こういった思考が病的なほどに激しくなります。

 

「死にたい」と思う気持ち

自殺願望などの、死にたいと思う気持ちが強くなるのも大うつ病性障害の症状の一つです。

自分が周りに迷惑をかけている、生きていても意味が無いといった思考から、実際に自殺の計画を考えて準備を進めるなど、自殺企図にまで発展するケースもあります。

 

睡眠障害や体の痛み

うつ病は心の病気ですが、睡眠障害や体の痛みのように身体的な症状も確認できます。

睡眠障害は、寝入りが悪くなる、ちょっとした物音でも目が覚めてしまう、ごく短時間で朝早くに目が覚めてしまう、十分な睡眠を取ったはずなのに日中にいくらでも眠れてしまうなどがあります。

体の痛みは頭や肩、腰、背中、手足など全身に表れ、倦怠感やしびれ、食欲不振といった症状も表れます。

上記を踏まえて気になった方はコチラで診断・チェックしてみましょう!

 

 

大うつ病性障害のまとめ

世間的に、うつ病という言葉からイメージされる症状は、この大うつ病性障害に基づくものです。

うつ病=大うつ病性障害という考えでもよいと思います。

思いうつ病という意味ではなく、大うつ病性障害は一般的なうつ病だと思ってください。

この病気には若年層から中高年まで幅広くかかる可能性があるため、注意が必要です。

多かれ少なかれ、誰でも気分が落ち込んだりとか、何も考えたくなくなったり、死にたいぐらいの気持ちになることがあると思います。

ただ、この状態が長く続いているのであれば大うつ病性障害=うつ病の可能性がありますので医師の診断を受けましょう。