うつ病の自己診断・チェックを紹介します。

医者が使っている国際基準のうつ病診断表を使ってうつ病を自己診断・チェックしていきましょう。

アメリカ精神医学会の診断基準である、DSM-IV を参考にしたものを紹介します。

 

 

うつ病の自己診断・チェック

1a824286457fbae7e12e5243a526de1b_s画像出展:http://www.photo-ac.com/

一般的なうつ病「大うつ病性障害」の診断・チェックです。

下記のような状態が、2週間以上に渡って、ほぼ毎日、ほぼ一日中ある。

症状のために著しい苦痛、または社会的、職業的または重要な領域における機能の障害を起こしている。

これらの症状は一般身体疾患や物質依存では説明できない。

1 抑うつ気分とは気持ちが沈み込んだり、ふさぎこんだ状態がつづいている。悲しくなったり、滅入ったり、落ち込んだ状態がつづいている。 
2 興味や喜びの喪失とは仕事や趣味など、普段やっていたことに興味がもてなくなった。何をしても楽しめない。 
3 食欲減退または増加とは、いつも食欲が落ちている。減量しようとしていないのに体重が減ってきている。もしくはいつもより食欲が増えている、食欲が非常に増進して体重が増えているということもあります。 
4 睡眠障害とは毎晩よく眠れない、夜中に何度も目が覚めたり、朝早くから目覚めてしまったりする。ごく稀に、眠気が強くて毎日眠りすぎることもあります。 
5 精神運動の制止または焦燥とは話し方や動作が普段より遅くなっている、言葉がなかなか出てこない。反対に、じっとしていられず、動き回ったり、座っていられなくなったりする。 
6 易疲労性、気力の低下とはいつもより疲れやすくなっている、気力が低下している、体が重い、日常的なことにも時間がかかる、気ばかりが焦る、気力がでない、億劫で仕方ない。 
7 強い罪責感とは自分は価値のない人間だと感じる、悪いことをした、人様に申し訳ないと自分のことを責めてばかりいる、物事がうまくいかないのは自分せいだと思う。 
8 思考力低下、集中力低下とは物事に集中できない、考えがおそくなっている、まとまらない、物事を決めることができない、新聞やテレビを見ても内容が頭に入ってこない。 
9 自殺念慮とは死について何度も考える、気持ちが沈みこんで、自殺のことを何度も考える。自殺を計画したこともある、実際に企てたこともある。

 

結果の見方

「抑うつ気分」と「興味または喜びの喪失」は必須症状と言われています。

この2つのいずれか一つと残りの7つの症状のいずれかを含めて5個以上ある場合は大うつ病エピソード。

それが2個以上4個以下の場合は小うつ病エピソードと呼びます。

大うつ病エピソードのみ見られるものを「大うつ病性障害」。

小うつ病エピソードのみが見られるものを「小うつ病性障害」と呼び、小うつ病エピソード程度の症状が2年以上持続するものを「気分変調性障害」と呼んだりしています。

このチェックじゃ誰だって当てはまりそうですが、重要なのは期間です。

2週間もやる気がなくて気分が沈んでるのは、自分でもおかしいと思いませんか?

 

 

うつ病の自己診断・チェックまとめ

チェックしてみて、いかがだったでしょうか?

皆さん、少しくらいは当てはまったかと思いますが、それが正常です。

でも統計では医者に掛かっていないうつ病患者は500万人いると言われています。

自分がうつ病がどうかわからず我慢して悪化させて生きてる人が500万人もいるんですよ!


自分はうつ病じゃないとうつ病の8割の人が思っているんです。

うつ病は緩やかに進行するので気が付きにくいです。

はっきりと自覚するころには脳の機能が落ちているので、判断力や記憶力も落ちています。

仕事ははかどらないし、気力もなくて失敗を呼び込みます。


自分の不調を認めて対策をとることが重要となります。